【季節】十三夜(お月見)

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

季節は夏から秋へと変わり、
だいぶすごしやすい季節となりました。


10月といえば、17日(木)は十三夜です。
お月見は十五夜と十三夜に月を愛で
秋の収穫に感謝する日本の行事です。

岸邸の庭園にはススキがあります。
開館している日中に月を眺めることはできませんが、
和室の床の間にススキを飾ってみました。
お月見の雰囲気を感じていただけたらと思います。

そのほか
庭園の植物情報をお知らせいたします。

ノムラモミジ

庭園にあるノムラモミジは、
1年を通して色の変化をお楽しみいただけます。
現在は、赤茶色から黄緑色へ変化しつつあります。
例年の色づき具合を見ていると、
11月中旬以降に鮮やかな朱色に変わるのではと思います。

ミズヒキ

敷地内の至る所にさりげなく咲いているのがミズヒキです。
ミズヒキと言うとご祝儀袋の水引を
想像される方がいらっしゃるかもしれません。

小さな花が長い穂状につき、上からみると紅く
下からのぞくと白く見えます。
その様子が紅白の水引のようだということで、
この名がついたのだそうです。

写真のミズヒキはすでに花が終わり、実になった状態のものです。

今月末には今年2回目の秋のコンサートを開催いたします。
秋の庭園とともにゆっくりと音楽をお楽しみいただけます。
ぜひお立ち寄りください!

【季節】昆虫の夏

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

夏本番、岸邸ではさまざまな昆虫を見かける季節になりました。
一部ご紹介いたします。

せみ

この時期は多くのせみが羽化し、
ミーンミーン、ジージーなどの声が響き渡ります。

車寄せ付近の草花をよく見ると…
あちこちにせみの抜け殻(もしくは羽化する前のせみ)を発見します!


1枚目の写真(羽化前のせみ)を撮影後、
目線を右に向けると…抜け殻を発見!


その後、少し奥を覗くと…
2つ目の抜け殻(写真左前)が……おや!?

 

なんと抜け殻の奥に
立派に成長したせみ(アブラゼミ)がいました!

…と、このように岸邸では
抜け殻や羽化前後のせみをたくさん見つけられます。
せみの楽園です。

 

てんとう虫

ヤマトアザミテントウのようです。
葉の上でお休み中でしょうか。

 

ちょう

お花の咲く季節は特にさまざまな色の蝶が飛んできます。
今日は茶色の蝶(イチモンジセセリ)や白い蝶(モンシロチョウ)が現れました。
蜜を吸っています。

 

カマキリ

食堂付近にカマキリ登場です。
カメラを向けるとポーズをとってくれました。
チョウセンカマキリのようです。

そのほか、池にはおたまじゃくしや蛙
敷地内外には、カブトムシやクワガタ、
トンボなどが現れることもあります。

夏休み期間中、自然の豊かな岸邸へ
昆虫観察にいらっしゃいませんか。

【季節】岸邸のアジサイ

みなさまいかがお過ごしでしょうか。
梅雨明け後、御殿場は暑い日が続いております。

6月から7月下旬まで楽しめるアジサイをご紹介いたします。
毎年、虫に食べられてしまい、
穴のあいた状態になってしまう葉ですが、
今年はなんとか元気な状態を保っています!

岸邸には15株のアジサイがあり、
敷地内の景色を華やかに変えてくれます。

受付前の車寄せの
ガクアジサイ(萼紫陽花/集真藍) 額ぶち咲き型
 


昔はアジサイといえば、日本固有の草である
額ぶち咲き型のアジサイのことを指していたそうです。
真藍(あおい)花を集めるということで集真藍(あずさあい)といい
これがアジサイという名前の由来になったようです。
いくつもの形があり、お客様の目を喜ばせてくれます。

受付前の車寄せの
アジサイ(紫陽花) 手まり咲き型

 
現在では、アジサイというと
手まり咲き型が一般的なようですが、これは江戸時代後期に
広まったガクアジサイの変化した形の品種だそうです。

庭園の
アジサイ(紫陽花) 手まり咲き型

色がつくものもいいですが、
白も涼しげで良いですね。
緑豊かな庭と調和しています。

今年は色のバリエーションが豊かです。
まさにアジサイの当たり年!
カメラを片手にいらっしゃいませんか。

【季節】夏の気配

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

恵みの雨をたっぷり吸った植物は
成長もはやく、次々と花を咲かせています。
岸邸の庭も少しずつ夏の庭へと変わりつつあります。

植物をご紹介いたします。

ネジバナ(捩花)

花がくるくるとらせん状についています。
ねじれて見えることからネジバナというそうです。
緑の芝生にピンク色の花が映えます!

ギボウシ(擬宝珠)

今年もギボウシが咲きました。写真はオオバギボウシです。
蜜がおいしいのか、蜂もよく近寄ってきます。

オオバジャノヒゲ(大葉蛇の鬚)

冬には美しい青い実がなりますが、
この季節は、薄紫の小さな花が咲きます。

ナツツバキ(夏椿)

和室の前の庭にあるナツツバキです。
白い花がポトっと苔に落ちる様子を眺めると
「夏は近づいているな」と感じます。

ビョウヤナギ(未央柳)

毎年7月に入ってから咲くのですが、今年は少し早めに咲きました。
岸邸の居間の窓から池の方に目をやると
黄色いお花が点々と見えます。

ギンリョウソウ(銀竜草)

ほとんどは終わってしまいましたが、
これから咲きそうなものもいくつかありました。

ヒメシャラ(姫沙羅)

庭の池にはヒメシャラの花が浮かんでいました。

まだまだ蒸し暑い時期は続きますが、
景色を眺めて涼をとるのもいいかもしれません。

【季節】梅雨の庭園

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

岸邸では少しずつ
梅雨らしくしっとりとした庭になってきました。

この時期になると
にょきにょきと現れるものがいくつかあります。

ギンリョウソウ

前回の季節のおたよりでもご紹介したギンリョウソウです。
今年も岸邸にやってきてくれました!
湿度が高くなると切り株の根本付近に現れます。
毎年のことですが、不思議な形に見入ってしまいます。

いろいろなきのこも出てきます。

白い帽子をかぶったような形です。


今流行りのパンケーキのような形をしています。


苔と草の間にひっそりと生えていました。

アジサイ

少しずつ色づいてきました。
昨年より色が濃いような気がします。

シモツケ

白や紅色の花が咲き始めました。

梅雨のじめっとした空気は敬遠されることが多いですが、
植物にとっては恵みの雨も愛しい存在なのかもしれません。