【終了イベント】 石川直樹 富士山にのぼる展

東山旧岸邸では、2月23日の「富士山の日」に関連して、
2月21日(水)から4月9日(月)まで、
写真展「石川直樹  富士山にのぼる展」を開催いたしました。
会期中の様子をご紹介いたします。

■展示の様子 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
世界をフィールドに活躍する写真家・石川直樹さんの作品「Mt.Fuji」を
中心に展示し、写真作品と合わせて石川さんの所蔵本や旅の道具をご紹介しました。
展示は、全て石川さんが手掛け、各部屋の建築デザインと作品のイメージ
(山頂、風穴、森、水源、登山道、吉田の火祭り)を合わせた展示構成となり、
本展ならではの特別な空間となりました。

 

 

 

書斎兼応接間の本棚には、山にまつわる本や石川さんが各地で集めた民芸品が並びました。
食堂のテーブルには、冬の富士山の写真を展示し、お庭の景色と一緒にご覧頂きました。
居間には、かつて富士山が見えたという方角に面したガラス戸に、
本展初出品となる布の作品(空撮の富士山を転写したもの)を展示しました。
この作品に映りこむ木洩れ日やふわりと揺れる様子に、
多くのお客様が足を止めて見入っていらっしゃいました。

  
(左)和室へ続く廊下のピッケル、(中央)コート室のザックやジャケットなど、
(右)厨房に設置されたテント

■イベントの様子 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
開催初日には、アーティストトークと館内ツアーを行いました。
こちらは、終了イベントのブログにて詳しくご紹介しております。
→(https://www.kyu-kishitei.jp/2018/03/16/7148)

2つ目の関連イベントとして、4月2日(月)に富士山をテーマにした
パフォーマンスイベントを開催しました。
振付家・ダンサーの森下真樹さんと石川さんによる、ダンスや朗読など、
様々な表現をお楽しみいただきました。

 

雨戸を閉めた真っ暗な会場で、昨夏のお二人の富士登山を再現する一場面から
パフォーマンスが始まり、雪見障子をスクリーンに富士登山の荒々しく美しい
映像作品が映し出されました。そして、石川氏の朗読(絵本「富士山にのぼる」)、
森下氏のソロダンスと続き、最後は庭園に飛び出したお二人の寸劇を見守る中、
パフォーマンス終了となりました。その後、アフタートークとともに、
とらや工房特製の富士山をイメージしたお菓子をお召し上がり頂きました。

 

 

 

本展では、作品「Mt.Fuji」84点とともに、邸内5箇所に設置された
作家の言葉(富士山について記したもの)を紹介し、石川氏の心象を通して
富士山の新たな一面をお楽しみいただきました。
会期中は北海道や九州など、全国各地からご来館いただきました。
お客様からは、「おもしろい試みだね」「不思議とこの邸宅とぴったりくる」
など様々なご感想とお声かけを頂くことができました。

ご来館頂いたみなさま、ありがとうございました。